上絵付けの工程(転写による)
上絵付けも、職人さんが全部手で描いていたら大変です。
値段もとんでもない高いものになってしまいます。
どうしてこんなに安く、同じ物が大量に出来るのでしょうか。その秘密をご覧に入れます。
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絵付け前の白い素地の状態です。
素地の製作工程は、「陶器の出来るまで」
製陶の部をご覧ください。 |
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白い素地に、転写紙を貼り付けて上絵窯で
焼けば、「上絵付け」の製品が出来上がります。
この写真は、台紙の上に印刷された転写を
貼りやすいようにハサミでカットしています。
また、この転写紙は「シルクスクリーン印刷」
により印刷されています。 |
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転写は、丁度プラモデルのスライドシートの様な
物です。カットした転写紙は台紙ごとぬるま湯
につけます。 |
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ぬるま湯に少し浸けると、台紙と転写紙の間の
糊が溶けて転写紙が台紙から剥離できる状態
になります。その転写紙を素地に貼り付けます。
この後、ゴムのヘラで、素地と転写紙との間の
空気を掃くようにして取り除きます。 |
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素地に転写紙が貼られた状態。
この状態では絵の具は本来の色を発色しては
いません。 |
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これは、上絵用の電気窯です。電気窯の他にも
トンネル窯もあります。
焼成温度は750度Cくらいです。
製品を詰め終わったら窯に蓋をします。
深夜に焼き上げ翌日冷ましてから取り出します。
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上絵付けの完成。
このような方法により、どんな複雑な柄でも、
大量に生産する事が出来ます。
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取材先
カネシン陶器(瑞浪市陶町)
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